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さっぽろ雪まつりの縁の下の力持ち

毎年国内外から200万人以上が訪れる、雪と氷の祭典、さっぽろ雪まつり。札幌の冬の一大イベントです。雪まつりで使われる「雪」は、会場に降った雪だけではありません。その年の降雪量によって前後しますが、大体毎年約3万トンもの雪を輸送しています。5tトラックで約6000台に相当するそうです。 

雪の運搬や雪像づくりについては、自衛隊の皆さんが頑張ってくれているのをニュースでよく見かけますが、実は、「つどーむ会場」の雪の運搬には、夏場に道路の建設に携わっている職人たちの力が必要不可欠。雪を集める作業で重要な役割を果たしています。

雪を集めるために奔走する舗装職人たち

特に温暖化の影響で雪が少ない年は必要な雪を集めるのはとても大変な作業です。雪質も重要で、土やゴミが混ざっていないきれいな雪でなければなりません。見た目の問題だけでなく、雪の溶けやすさ=安全面にも影響がでるためです。また、運搬には、ホイールローダーやロータリー除雪車、ダンプカーなど多種多様な重機が使われます。採雪に適しているのは会場から近く、できるだけ平坦で、舗装がしっかりしていて、大型重機が問題なく通れる幅のある道路から行ける場所。道路の建設に携わる職人の皆さんは、そうした場所を見つけ、必要な什器やスタッフを手配し、計画的にスケジュールを組み、運搬にあたっています。様々な重機を操作するオペレーションはまさに職人の技。会場では油圧ショベルも活躍します。

雪まつりでも実は重要な夏場の舗装技術

 道路の除雪した雪を使うこともあります。雪が積もった後に道路の状態を確認し、雪を片側に寄せて小さな雪山を作り、風の力でさらに雪が集まりやすくなる工夫を施して雪を集めます。舗装が整っていなければ、土や不純物が混入してしまい、採取された雪に影響を与えてしまいます。施工技術が雪まつりにおいても重要な役割を果たしています。

 こうした努力を経て、私たちが安心して楽しめる雪まつりが実現しています。道路職人たちは、まさに縁の下の力持ち!!舗装技術や道路整備が、文化と街づくりに貢献していることを実感します。