北海道の道路でよく見かける、赤と白のシマシマ模様で下向きの矢印がついた標識。これは一般的に「矢羽根(やばね)」と呼ばれているものです。
雪国出身の方にはおなじみの風景かもしれませんが、この矢羽根付きポール(正式名称は固定式視線誘導柱)は、積雪時に欠かせない重要な存在です。
雪が降ると、道路の境界線が見えにくくなるだけでなく、吹雪で目の前が真っ白になり、視界がほとんどなくなることもあります。そんな時、矢羽根は車道の境目をドライバーに示し、道路外への逸脱を防ぐ役割を果たします。矢羽根が指し示すエリアを意識して走行することで、安全な運転が可能になります。
さらに、矢羽根は反射素材が使用されていたり、自ら発光するタイプもあるため、視界が悪い状況でも確認しやすいよう工夫されています。このような特性は、雪道での運転だけでなく、除雪作業を行う作業者にとっても重要な目印となっています。