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赤い舗装のひみつ ― 冬道にも頼れる“すべりにくい道”

路面が赤みがかったエンジ色になっている横断歩道を見かけたことはありますか。表面が少し粗く、ザラザラとした質感が特徴です。

実はこの舗装、見た目のデザインだけでなく、安全のための工夫が詰まっています。

<すべりにくくする工夫>

このような舗装は「カラー舗装」や「高摩擦舗装」と呼ばれ、表面に粗めの砕石や特殊樹脂を使ってすべり止め効果を高めています。

車のタイヤや歩行者の靴底がしっかり路面をとらえ、雨の日や雪どけの時期でもスリップしにくいのが特長です。

<冬の道路にも強い>

冬になると路面の凍結や圧雪が発生しますが、こうしたザラザラした表面は氷が密着しにくく、すべりを軽減する効果があります。

完全に滑らなくなるわけではありませんが、従来のツルツルした舗装よりもグリップ力を保ちやすく、除雪後の安全確保にも役立ちます。

<見た目にも優しい道路>

赤みがかった舗装は、景観にも配慮されています。

灰色一色の道路に比べて温かみがあり、歩道や横断部、自転車道などを視覚的に区分することで、「ここは人が通るエリア」という注意喚起にもつながります。

「見やすく・すべりにくく・美しい」三拍子がそろった舗装として進化を続けています。