円形状の交差点=ラウンドアバウトをご存知でしょうか?
最近では、札幌方面から北広島市のボールパークへアクセスするルートに新設され、
話題になりました。
一般的な交差点は、直角に交わる2本の道路を信号によって流れを制御しています。
一方、ラウンドアバウトは交差点の中心が円形となっており、進入時に交差点内の
車を優先すれば一時停止の必要がなく、信号で停止や発進の指示をすることもありません。
任意の方向にスムーズに退出できるのが特徴です。
慣れない形状の交差点に戸惑う方もいるかもしれませんが、実はメリットがたくさんあり、
近年その設置数はどんどん増加しています。
・安全性の向上 … 通行が常に時計回りであるため、安全確認がシンプルで見落としが
減少します。
・災害に強い … 信号を必要としないため、停電時でも円滑な交通を維持できます。
・環境負荷の軽減 … 信号がないことで待ち時間が短縮されCO2排出量の削減に貢献します。
・事故防止 … 物理的に車両速度を抑制するので、重大事故の減少に繋がります。
【通行方法】
・円形の交差点(環道)への進入は、徐行しながら必ず時計回りに合流します。
また、合流するときは環道内を走行するの車が優先されます。
・退出時は手前で左ウィンカーを出します。
・自転車も時計回りで走行します。
日本では、道路交通法の改正に伴い、2014年からラウンドアバウトの運用が開始されています。
2024年現在、北海道では、上ノ国町、浜頓別町、北広島市の3箇所にラウンドアバウトが導入
されており、全国的にもその設置数は右肩上がりに増えています。
円形の交差点と聞くと、苦手意識を持つ方もいるかもしれません。
しかし、実際にはメリットが多く、利便性も高いのです。交差点の新しい形、ラウンドアパウトの
可能性に今後も注目したいと思います。
