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道しるべ

電柱は、現代のインフラを支える重要な設備の一つです。

現在では全国に無数の電柱がありますが、その歴史は古く、初期の電柱は木造が主流でした。しかし、函館市にある日本最古のコンクリート電柱は、大正12年(1923年)に建てられ、現在も現役で使用されています。

この電柱は、当時大火が多かった函館市の防火対策として、耐火仕様のコンクリートで造られたもので、一般的な円柱形ではなく、四角柱という独特な形をしています。電柱の主な役割は、電線を支えることで電力を供給するだけでなく、街路灯や防犯カメラ、通信ケーブルなど、様々な設備を支えるプラットフォームとしても機能しています。特に近年では、5Gアンテナの設置場所としても利用されるなど、その用途がますます広がっています。

電柱の位置情報は、私たちの日常生活にも役立つことがあります。

例えば、ロードサービスで事故やトラブルが発生した際、場所が特定できないときは、近くの電柱番号を伝えることで位置を特定できます。この電柱番号は地域ごとに割り振られており、簡単に確認できるようになっています。電柱は、見過ごされがちな存在かもしれませんが、私たちの生活を裏から支える、なくてはならない存在です。函館市の日本最古のコンクリート電柱も、その象徴の一つとして今も町の風景に溶け込んでいます。

■施設情報
日本最古のコンクリート電柱 
函館市末広町15-1