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夕張シューパロダム〜湖の底に沈んだ街〜

夕張市にある夕張シューパロダム。このダムの建設により、かつて炭鉱で栄えた鹿島地区が湖底へと沈んでしまいました。今も時折その姿を現し、観光客や地元の人々にとって「幻の道」として愛されていますが、その背後には夕張の石炭産業の発展と石油産業の影響による栄枯盛衰が深く関わっています。

2015年に完成した夕張シューパロダムは、湛水面積で日本国内2番目、貯水量では4番目を誇る大規模なダム湖です。豊かな自然の中でリラックスしたひとときを楽しむことができます。このダム湖の湖底には、1973年に閉山した三菱大夕張炭鉱でかつて賑わいを見せていた鹿島地区が沈んでおり、最大2万人以上が住んでいた地域の面影が残されています。「シューパロ」という名称はアイヌ語が由来で、「シ」は「本当の」、「ユーパロ」は「鉱泉が湧く場所」を意味し「夕張川」を指しています。

夕張シューパロダムの渇水期には、通常は水没している場所が姿を現し、普段は見られない景観を楽しむことができます。

  1. アーチ橋と三弦橋

水に沈んでいたアーチ橋と三弦橋が姿を現すかもしれません。アーチ橋は、かつての三菱大夕張炭鉱が操業していた時に利用されていたもので、三弦橋は森林鉄道に利用されていた鉄道橋です。

歴史的な価値と滅多に姿を現さないことから、撮影スポットとしても人気があります。

  1. 鹿島地区の旧跡

湖底には、かつて炭鉱で栄えた鹿島地区が沈んでいます。乾水期には、トレッキングすることが可能で、当時の建物跡や道路跡が見られる場所もあり、当時の暮らしの一部を感じられるかもしれません。

■施設情報
夕張シューパロダム 
夕張市南部青葉町