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白石こころーど ― 緑と暮らしがつながる道

札幌市白石区を東西に貫く「白石こころーど」。正式名称は道道札幌恵庭自転車道線で、札幌コンベンションセンターから厚別川に架かる虹の橋を渡り、さらに厚別区を経てJR北広島駅まで続く、全長約20kmの自転車・歩行者専用道路です。

かつてこの道は、昭和48年に廃止された旧国鉄千歳線の跡地。線路のあった場所を地域住民の「憩いの場にしてほしい」という声から整備し、翌年にサイクリングロードとして生まれ変わりました。今ではジョギングや通勤・通学、犬の散歩などに利用される、区民にとって欠かせない生活道です。

2015年には、それまでの「白石サイクリングロード」から、より親しみやすい愛称を求めて区民投票が行われ、1,750点の応募の中から「白石こころーど」が選ばれました。その名の通り、“心が通う道”“心地よく歩ける道”として多くの人に愛されています。

魅力は、市街地にありながら信号にほとんど止まらずに通行できる快適さ。交差点がアンダーパス化されているため、長い距離を安全に走ることができます。沿道にはみのる公園や万生公園、白石東冒険公園などの緑地も点在し、春は桜、夏は緑のトンネル、秋は紅葉と、四季折々の風景を楽しめます。

地域の人々がつくり、育ててきた「白石こころーど」。札幌の中でも特に暮らしに寄り添うこの道を、のんびり歩いたり、自転車で風を感じながら進んでみると、街の新しい魅力が見えてくるかもしれません。