2025年夏、札幌の道庁赤レンガ庁舎(国の重要文化財)がついにリニューアルオープン。

道内外から注目されるこの場所、実は“道路好き”にも見逃せないスポットです。
昨年9月に「MICHI-FAN GUIDE」でもご紹介しましたが、庁舎前の北3条広場には、かつて使われていた「木塊舗装(もっかいほそう)」が現地保存されています。

これは、大正時代に実用化された、木のブロックを敷き詰めた舗装。防腐処理を施し、柔らかな走行感が特徴でしたが、耐久性の課題から広くは普及しませんでした。
現在はレンガ舗装の下に眠るこの技術が、銀杏並木とともに「土木学会選奨土木遺産」にも認定されています。広場にはモニュメントも設置されており、舗装の進化に思いを馳せることができます。
赤レンガの重厚な建物と、足元に残る“道の記憶”。
新しくなった赤レンガ庁舎へのお出かけついでに、ぜひ注目してみてください。