
6月中旬。なんだか癒されたい気分で、シーニックバイウェイ北海道「支笏洞爺ニセコルート」を訪れました。
このルートの魅力のひとつが、原生林に囲まれた神秘の湖と火山。かつて船で往来した湖を縁取るように続く湖畔の道は、朝霧や夕暮れ、そして季節ごとに違う表情を見せてくれます。

実際に「秀逸な道」としても認定されている、道そのものがひとつの風景のようなルートです。車の免許を取ったばかりの頃から、何度も訪れてきたこの道。支笏湖の水の青さに心を奪われ、森の静けさに癒される——そんな特別な思い出が詰まった、大好きな道です。
道はやがて、千歳から支笏湖へと続く道道16号線(支笏湖公園線)へ。

深い緑の中を縫うように伸びるその道を進んでいると、目に飛び込んできたのは真っ赤な注意看板。
「ヒグマ出没・注意!」景色に見とれていた気持ちが、一瞬にして現実へ引き戻されるような緊張感。実際、2025年の春からこの道沿いでは8件のヒグマ目撃情報が報告されています(千歳市調べより)。

北海道の道は、美しさの中に、自然の厳しさ・気配が隠れています。
だからこそ、ルールを守って走ることが、この風景と共にある第一歩。
支笏湖へのドライブを、どうか安全に。 そして、この美しい道を、これからもずっと楽しめるように。