北海道の冬に欠かせない除雪作業。しかし、除雪機械のオペレーター不足が深刻な課題となっています。北海道開発局が進める 「i-Snow」は、除雪の省力化による、生産性・安全性の向上に関する取り組むプラットフォームの通称です。産学官民が広く連携し、持続可能な道路除雪の実現に向けた活動を進めています。

【ロータリ除雪車の投雪作業を自動化】

現在、2人乗車体制で行なわれているロータリ除雪車の投雪作業を、自動化することでワンマンオペレーションを可能にする技術が開発されています。センサーや準天頂衛星「みちびき」（GNSS）、3D-LiDARといった最先端技術を活用し、投雪方向や距離を自動制御する仕組みです。これまで、知床峠や狩勝峠での実証実験では、より正確で効率的な除雪が可能であることが確認され、北海道全域への導入が期待されています。

【吹雪時の映像鮮明化技術の実動配備】

吹雪視界不良は、オペレータの負担を増やし安全性の課題となっています。除雪現場の吹雪時の映像鮮明化技術の検証も行われ、有用性が確認されたため、実働配備が進められています。

これらの技術がさらに向上・普及すれば、 オペレーターの負担が軽減されるだけでなく、より安全で効率的な除雪が実現 します。冬の北海道を支える「i-Snow」の取り組みに、今後も注目です！